認める上手が本当の褒め上手
誰でも褒められたら嬉しいものですが、いざ相手を褒めるとなると、何をどのように褒めたらいいかわからないという声をよく耳にします。
また、いいことだとは思いつつも、家族やパートナーなど身近な大切な人ほど、言葉に出して伝えることに気恥ずかしさを感じることが多いようです。
多くの人が戸惑うのは、褒めるポイントではないでしょうか。
でも、認めるステップを意識すれば、きっとありのままの相手を受け止めて認めることができ、心から相手を称賛することができるようになります。
「褒める」と「認める」の違い
相手を「認める」ことを「褒める」ことと思う人が多いようですが、「褒める」と「認める」ことには違いがあります。
褒めることも、相手を認めることにつながります。
例えば、
「すごいね!」
「さすがだね!」
「えらいね!」
などの褒め言葉があります。
しかし、「褒める」には、人の行為・行動を評価するニュアンスが含まれます。
このことが上から目線に感じられ、褒めることに抵抗を感じることがあります。
「褒める」ときには、成果などの結果に意識が向いています。
それでは、「認める」とは何でしょうか。
「認める」は「褒める」よりももっと広い視野で、
ありのままの相手の存在そのものを受け止めます。
例えば、
「褒める」だけでなく、
「感謝」や「労う」ことも認めることにつながります。
立場や年齢にかかわらず、
目の前の相手を「尊敬する」「敬う」気持ちも大切です。
「上手くいっていること」や「できていること」に意識を向けることができると、
相手を「認める」ポイントが見つかりやすくなるでしょう。
相手を認めるためには、結果だけでなく、プロセスに意識を向けることが大切です。
認めるステップを意識する
相手を褒めることが苦手と感じている人は、いきなり褒めなくても大丈夫です。
まずは事実を受け止めて認めることから始めてみましょう。
そして、自分の気持ちを添えて、相手が嬉しい言葉を伝えます。
例えば、お願いしていた資料ができたなら、
「資料ができたね!」(事実)
「資料ができたね、助かるよ!」(事実+気持ち)
「資料ができたね、助かるよ、さすが○○さんだね!」(事実+気持ち+嬉しい言葉)
と3つのステップで認めることができます。
認めるステップでも「すごいね!」「さすがだね!」と褒め言葉を伝えますが、結果だけを褒めるよりも、その人のありのままを受け止めて認めた上で伝えた方が、認められた実感は大きいといえます。
あなたの身近な大切な人だからこそ、認めるステップを意識することで、大切な人をもっと大切にすることができます。
認めるステップから、本当の褒め上手を目指しましょう。
「上手くいっていることや、できていることは何ですか?」
おりやまあさひ