「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」と言われています。
ジョン・D・クルンボルツ先生によって提唱された、プランド・ハプンスタンス(計画された偶発性)という理論があります。
実は偶然の出来事は人のキャリアに大きな影響を及ぼし、かつ望ましいものなのです。
その予期しない出来事や偶然の出会いをキャリアの機会ととらえることができたとき、その出来事が「プランド・ハプンスタンス」です。
「偶然の出来事」を「プランド・ハプンスタンス(計画された偶然)」に変えるためには、次の5つのスキルが必要です。
①好奇心 ―― 興味・関心を大切に、いつも新しい学びの機会を持つこと
②持続性 ―― 失敗にめげず、努力し続けること
③楽観性 ―― チャンスは必ずやってくる、上手くいくとポジティブに考えること
④柔軟性 ―― こだわりを手放し、信念、概念、態度、行動を変えること
⑤冒険心 ―― やってみないとわからないことでも、リスクを恐れずに一歩を踏みだすこと
今起きている出来事の、事実はたった一つしかありません。
ただ、その出来事をどのように受け止めるかは、人によって答えが違います。
だとすると、「どのように受け止めるか」が大切です。
肯定的に受けとめ意味を見い出すことができたとき、それは偶然ではなく必然として、キャリア形成に望ましい大きなチャンスとなります。
「その出来事には、どんな意味がありますか?」
ライフキャリアカウンセラー
折山 旭