ビジネスでは様々な価値観を持った人たちが協力し、目標を達成するためにチームで行動します。チームで働くためには、良い人間関係をつくり、お互いに理解し合うことがなければうまくいきません。そして、お互いの理解を深めるためには、良いコミュニケーションが必要です。
今身に付けるべきは良いコミュニケーション
コロナ禍で世界中の日常が一変しました。これからは、個人の能力を活かし、より良い職場環境を求めて、多様な働き方を自ら選択していく時代になっていきます。Afterコロナの社会で生き抜くためには、どんな環境でも通用する社会性を身に付けなければならないといわれています。
環境やコミュニケーションの方法が変わっても、必ず必要となる重要なスキル、それが良いコミュニケーション力であり、傾聴力です。
大切な人と信頼関係を結び、お互いに理解し合うために、相手の話に耳を傾けて聴く力を磨いて伸ばしていきましょう。
傾聴力で仕事の人間関係も円滑に
たとえば、職場でこんなことはありませんか?
「機嫌の悪い人に話しかけにくい」
「自分の意見を否定されて、やる気が削がれる」
「無視されたり、反応が薄かったりして落ち込む」
このような関係性には安心感がありません。
用件のみを済ませて、必要以上に関わりたくないと思ってしまいます。
これでは、信頼関係を大切に働くことは難しいでしょう。
ただ、相手を直接変えることはできませんが、あなたの関わり方が変わることで、結果として相手の反応を変えることができます。
そのためにも、傾聴力は大切なスキルです。
まず大切なことは、相手に関心を持つこと。関心を持って聴くことで、気持ちを込めて「あいづち」や「うなずき」をすることができます。
そうすることで、「しっかりきいてくれている」という安心感を、お互いの関係の中で持つことができます。
そして、人には気持ちがあります。結果や出来事も大事なことですが、相手の気持ちを受け止めることも大切です。
嬉しい楽しい話は笑顔で、悲しい話やまじめな話は真剣に、気持ちを合わせてコミュニケーションを取ることができると「わかってくれた」につながり、お互いの関係性をさらに深めることができます。
このように傾聴力は、良いコミュニケーションには欠かせない、信頼関係を築く上で最も重要なスキルなのです。
自分のことを理解してもらうためにも、まず相手の話を聴く
良いコミュニケーションは、言葉のキャッチボールを積み重ねていくことで、お互いを理解し合うことです。人と会話をするとき、知っている話や興味がある話、そして自分が経験したことのある内容だとつい自分の話をしてしまいます。しかし、自分のことばかり話していてはキャッチボールになりません。肝心なのは相手の話を聴くことです。自分が話したいことを話すのは、相手の話を聴いてからでも遅くはありません。
相手を理解しようとするその姿勢が、より良い人間関係を築いていきます。
自分の話をするのはちょっとだけ我慢して、まずは目の前の相手に好意的な関心を持ち、相手が話したいことに耳を傾けてみましょう。
「大切な人と信頼関係を築くために、どんなことができますか?」
幸せの提案®認定マイスター・認定講師
桒原 直美